たまたま心理学で、いわゆるストーカー心理を説明しているものを見つけました。
心の栄養「ストローク」とは?
心理学でいうところの「ストローク」とは、
人から人への行為全般のことを指しています。
例えば、『話しかける』『褒める』『叱る』『触れる』などなど、
人への働きかけのすべてが「ストローク」というわけです。
そして、この「ストローク」には
- プラスのストローク
- マイナスのストローク
の二種類があります。
プラスのストロークとは『褒める』『笑顔を向ける』『抱きしめる』など。
マイナスのストロークとは『怒る』『バカにする』『叩く』など。
「ストローク」が心の栄養を言われる所以は、食事や水と同じで、飲まず食わずで生きられないのと同様に、人は心の栄養がないと生きていけないからです。
「ストロークを得ること」が人間の最大の(心理的な)目的となります。
もちろん、プラスのストロークを得られるのに越したことはないですが、もしプラスのストロークが得られないのであれば、マイナスのストロークでもいいから得ようとしてしまいます。 (ちなみに、その事に本人が氣付いてないことも往々にしてあります)
美味しい食事と不味い食事が目の前にあったとします。
どちらを食べても良い状況であれば、迷わず美味しい食事を選ぶでしょう。ところが、目の前には不味い食事しかなく、餓死寸前の状態であったならば、「不味いから死んでも食べない」ではなく、「不味くても生きるために食べる」となるのが普通ではないでしょうか。
人間にとって『孤独』や『無視をされる』ことほど辛いものはありません。
たとえマイナスのストロークでも『何もない』よりずっとマシなのです。
小学生の男の子が、好きな女の子にワザとイジワルするのも、結局は同じ心理です。本当は「好いてもらう」というプラスのストロークが欲しいのに、それが出来ないなら「イヤがられる」というマイナスのストロークでもいいので欲しがるわけです。
そして、それはストーカーの心理も同じなのです。
それは人間だけのことではない
上の文章の「人」とか「人間」の部分を「犬」に置き換えてもう一度読み直してみましょうか。あれあれ?なんか思い当たるかも?
そうそう。
お引渡しのとき「夜鳴きについて」を説明させていただくところで
『褒める』>『叱る・怒る』>『無視』
だから、「無視してくださいね~」と
お伝えしているのは、そういう事だったのです。
- ケージから「出して!」と鳴いているとき
- トイレを失敗したとき
- いたずらをしたとき
いちいち怒って構うのではなく、無視するのが一番なのはそういう事です。
マンガにも、ストーカーには「止めてください!」と反応するのは、栄養を与えてしまうので無視が一番とありましたよね。
本物のストーカー被害にあっている方は、警察に相談するってことになるでしょうが、家の中の可愛いストーカーには『無視』でお仕置きをしながら、出来たときには最高のプラスのストロークで心の栄養を与えてやってくださいませ。
飼い主さまと愛犬の両方に心の栄養が行き渡りますように